終戦記念日に思うこと

昨日は毎年恒例になったハービスHALLでの「世界報道写真展」へ行ってきました。
展示写真の殆どは世界の紛争地域での生々しいものが多く、戦争の犠牲者の多くが
肉体的弱者の女性や子供である事を思い知らされます。
昨日はまた終戦記念日でもありました。戦後を体験した方が年々減少する一方で、
語り継がれて行かなければならない、と言うよりも、語られてこそ知る悲惨な経験談もいずれは
消えてしまうのも事実ですがで、日本のみならず世界でいま現在起こっている紛争の実体を、
こうしたジャーナリスト達の手により、視覚的に知ることも出来るので、戦争を知らない私達は
その悲惨な事実から眼を背けない努力と、またそれを次の世代へ繋いで行く義務があるのでは
ないかと感じさせられました。
また今年の写真展には、昨年9月にミャンマーで銃撃され、まさに命を懸けたジャーナリストで
あった長井健司さんが撮影されたビデオの上映がされており、その衝撃的な映像にいろいろな
事を考えさせられ、いつも以上に感慨深い写真展となりました。
こういったリアルな映像をもっとマスコミは使わなければいけないし、もっと言えば633制で同じ
内容の繰り返し教育の挙げ句、手抜きとなっている近代歴史の教材に使えば良いのではと思います。
学校で教えない、親が教えない、こんな世の中では自分の国の歴史(ルーツ)もロクに知らない
日本人ばかりになって、これから先どうやって自分達の国を守って行くのでしょうか?
歴史の証言者が少なくなって来ると、長井さんのような気骨なジャーナリストが唯一の存在に
なるのでしょうか?ここに改めて、長井健司さんのご冥福をお祈り致します。
尚、未だに射殺された時に持っていたビデオ、カメラの返却はされていないそうです。
そして、今日は戦没者慰霊の火でもある、奈良大文字の送り火に初めて行ってきました。
しかし時間的な都合により、東大寺の萬燈供養会に行ったので、そこから遠く僅かに消えかかる
送り火に手を合わせました。
なかなか終戦記念日に休みになることがないので、特別な日の催しに行くことができ、昨日は
有意義ではありましたが、なんとも複雑な気持ちになった一日でした。

   燈籠の先に大仏さんの顔が小窓から見えます。
  
  
  
  
   遠くに少し「大」の文字


  三脚無しのスローシャッターでは、やはり手振れしてしまいます。


追記:職業柄、政治と宗教の話に於いて、自分の主張はしない事にしていますが、
   小生如きのブログでは差し当たり炎上する程でもないので、少しばかり。。。
   今年も小泉元総理をはじめとして、与野党の議員さん達が靖国神社を参拝を
   されたようで、またマスコミは年中行事のひとつのように報道していました。
   個人的には議員が靖国を訪れる事には賛成です。但し、それならば近隣諸国の
   内政干渉的な言動に対して、胸を張ってきちんと主張もして欲しい。
   拉致問題についてももっと強硬な姿勢を取るべきです。
   日本は政治家も国民も大人しすぎます。
   話が逸れましたが、私的にはA級戦犯分祀をすれば、戦没者の遺族も国民も
   靖国参拝がし易くなるのではないかと思うのですが、素人が考えるような簡単な
   話ではないのだから、今に至っているんでしょうね。
   私は別に右よりでも左よりでもありませんが、いつかは靖国神社に行ってみたい
   と思っています。