THIS IS IT ( MICHAEL JACKSON )

先日、世界同時公開されたので行って来ました。どこも初日は夜2回の上映のようで、夕方にチケットを買いに行った時には既に初回分は満席で、2回目のレイトショーになりました。
実現しなかった今年夏のコンサートのリハーサル映像ということで、どんな映画かと楽しみにしていましたが、期待以上の作品でした。映画は、絶対に映画館で観た方が良いと思う作品がありますが、この「THIS IS IT」もその一つです。いつの間にかコンサート会場の最前列にいるかのような錯覚に陥るくらいの臨場感が味わえたのは、大きなスクリーンと優れたデジタル音響システムのある施設ならではだと思います。私は今までMJのミュージッククリップ以外、このようなリハーサル映像を観た事が無かったのですが、彼の音楽やダンスに対する完璧なまでの拘りが、ダンサーやスタッフとのコミュニケーションを取っている映像から見ることが出来たのも凄く良かったです。優れたシンガーでありダンサーでもありますが、類稀なエンターテイナーだと改めて感じました。それだけに、このコンサートが完成しなかったことが非常に残念です。きっと、世紀に残るコンサートになったことは間違いなかったのではないでしょうか。
コンサート開催発表の記者会見で、MJがファンの唄って欲しい曲を唄うと言っていたとおり、私のようなコアなファンでなくても充分に楽しめるナンバーばかりで、中学生から高校時代に良く観ていたビデオクリップの映像を思い出したりして、とても懐かしい気持ちで観ていました。近年はミュージシャンとしての話題より、マスコミに奇行を多く取り立たされていた為に、優れたミュージシャンであることよりも、変わったセレブとしての印象が強く、誤解している人も多くなっていましたが、この映画を観て、やはりMJは“King of POP”だったんだと実感しました。私的に感じた含みのある一部内容や2週間という上映期間の短さには、興行的な意図を感じてしまいますが、映画館で観るお薦めの作品です。
本作品にはパンフレットは用意されていないようで、思わず帰りにCDを買ってしまいました。

< 追記 >エンドロール途中で退席しちゃうと、ちょっぴり損をしちゃうかも。。。