“葵祭”とジャズ、そして憲武
木梨憲武 展 in KYOTO
- 芸能人の作品と、正直あまり期待をせずに行ったのですが、とても素晴らしかったです。芸術は特に人によって受け止め方がさまざまですので、単に上手い下手では表現し難いものがありますが、とても面白かったです。自分は芸術をしないので詳しくは判りませんが、「センス」が良いんですよね。偏りの無いデザインや色彩表現が飽きさせず、また平面での表現が面白いと立体も面白くなります(ピカソもそうでした)。しかし何より驚かされたのは、掛けている絵から、はみ出して更に壁に絵を付け加えて絵と絵に繋がりを持たせたり、完成したひとつの作品に広がりを付けたりと、とても斬新でした。本人が直接会場に出向き、その場の雰囲気に合わせた作品の選択からレイアウトを決めた上に更にまた表現を加えているので、本人がそこに居たという存在感や書かれたメッセージ(コメント)から暖かさが伝わってきました。これはテレビで観ている「木梨憲武」とはまた違った彼を感じることができました。また機会があれば是非言ってみたいです。
ロベルト・ガット トリオ
- 初めてのjazz体験でした。jazzは自ら好んで聴くの事はあまり無い程度でしたので、もちろん生で体感するのは全くの初めてでしたが、こんなにjazzが面白いとは思いませんでした。セッションだったので余計にそう感じたのかも知れません。慣れた方は会場で一番音響の良い席を選ばれていた様(?)で、私は何せ拍手のタイミングも判らない素人でしたので、一番前に陣取ってかぶりつき状態で観ておりました。jazzって即興やアドリブのかたまりのみたいで、セッションではメンバーの間合いと言うのか何と言うのか、通常のロックやポップスのコンサートとは違う楽しみがあるのだと思いました。そして、パーカッションがこんなに素晴らしいものだとも思いませんでした。バンドの「ドラム」感覚で単にリズムを叩いているのだと思っていましたが、全然違いました。ある時は力強くある時は繊細な音を奏でるのですが、ナンでも叩きますしナニでも叩くのですね。合間に喉を潤すの為に使った紙コップまでも楽器にしていました。実に素晴らしく、本当に楽しかったです。最後は思わず買ったCDにトリオでサインももらって大満足でした。今度は、アンプ無しの生音でjazzを聴きたいと思います。